『結婚できない男』

記念すべき?三十路の誕生日に体調崩して会社を早退して寝込み・・・。
そんな素敵な日に?DVDで見たドラマ。(去年の夏に地上波放送の)
『結婚できない男』(脚本:尾崎将也、出演:阿部寛、夏川結衣、国仲涼子、2006)
結婚できない男


建築事務所を独立開業し、仕事もでき、ルックスも地位も収入もあるが、
偏屈で皮肉屋の性格ゆえに、40歳で未婚の建築家・桑野信介(阿部寛)と
愉快な仲間たちの、恋愛→結婚をめぐる物語。
大好きなドラマです。
私が勝手に思う、見どころを5つ。
ストーリーでは、
①桑野の偏屈ぶり&変化
・自分がしたいことに対して、いちいち、「あなたがどうしてもというのなら・・・」と言う。
・「そんなの常識だ」と言いながら、興味がない人にマニアックな薀蓄を垂れる。
・自己表現が下手で、つい相手に悪く受け取られる言葉を発するが、意図は別にあっていつも後悔する。
・人の意見をまったく聞かないように見えて、実はものすごく人の意見に左右される。
そんな、桑野さんが周囲の影響を受けて、毎回、どんどん変化していく姿に注目。
台詞では、
②桑野の結婚観について
「結婚なんかしたら、旦那は妻と子供と家のローンという人生の三大不良債権を背負う羽目になる。」
「人が金持ちかどうかは収入の額じゃない。自分で自由に使える額、
つまり、可処分所得がいくらあるかで決まるんだ。独身なら稼いだ金は全部自分のものだ。」

「結婚なんかしたら、親や親戚との付き合いが単純計算で倍に増える。自分の親だけでも面倒なのに。」
など、結婚できないのではなく結婚しないと主張する桑野さんの持論が妙に的を射ていて笑えます。
演技では、
③早坂先生の受け流し
桑野さんやみちるちゃん(国仲涼子)の失礼な言動を、
(30代後半で独身の結婚できない女)中川病院の早坂先生(夏川結衣)が、
目線を外しながら、微妙な作り笑顔で「あなたにいわれたくありません」
「どういたしましてー」という受け流しの表情が、なんともいえなく良い。
あと、これは個人的にですが、
④ロケ地がご近所
毎回、帰宅シーンで映る目黒川にかかる2つの橋、御成橋と鈴懸歩道橋。
私、五反田-大崎間を一駅散歩がてら歩くときとか、この橋、高頻度で渡ります。
ちなみに、ロケ地と場面設定を考慮すると、桑野さんの住むマンションは
JR大崎駅あたりとなりますが、実際のロケ地はJR五反田駅方面に存在します。
【参考】ドラマロケ地案内 http://location.la.coocan.jp/
そして何より、未婚率の高い昨今、多くの視聴者にとって、
⑤独身男の自己投影
第一話ラストで腹痛で病院に運ばれ、肛門のポリープの診察のため、尻を出している状態で、
早坂先生に「(40歳の)お誕生日おめでとうございます」と言われ、あまりの屈辱感に涙する桑野さん。
そんな姿に、30歳の誕生日に、一人ご飯も食べられず寝込んでる自らを投影。(T-T)>自分がんばれ
(と言いつつ、設定上、桑野さんは3高だし色々違うんだけど。ちなみにこのシーンで番組最高視聴率の25.4%だったとか。)
 
#その他、金田ブログとか、店員の対応とか、小ネタも笑えます。