城ヶ崎海岸を歩く

JR東日本主催の「駅からハイキング」で、静岡県伊東市の城ヶ崎海岸を歩いてきました。
「城ヶ崎ピクニカルコース」と「城ヶ崎自然研究路」でほぼ8割。
なかなか手強いハイキングコースでした。

▼門脇吊り橋
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■基本情報

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【主催】JR東日本・駅からハイキング(イベントコース)
    伊豆半島花&てくもぐウォーク
【タイトル】伊豆・城ヶ崎海岸遊歩道完歩ウォーク
【距離】約12km
【分類】自然、急なアップダウン
【地図】 GoogleMap
【通過ポイント】
 ▶スタート:伊豆急行線・富戸駅
 ✅①富戸港(ふとこう)
 ✅②門脇吊り橋
 ✅③伊豆海洋公園
 ✅④蓮着寺
 ✅⑤いがいが根
 ✅⑥橋立吊り橋
 ✅⑦対島川(たじまがわ)
 ▶ゴール:伊豆急行線・伊豆高原駅
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■交通アクセス

・小田原より富戸駅まで、JR東海道線+JR伊東線+伊豆急行線で1時間・1,130円

■「伊豆半島 花&てくもぐウォーク」とは

今回の「駅からハイキング」は、「伊豆半島 花&てくもぐウォーク」です。
豆半島 花&てくもぐウォーク」は、
熱海市・伊東市・東伊豆町・河津町・下田市・南伊豆町・伊豆市・伊豆の国市の8市町と
伊豆急行、伊豆箱根鉄道、東海自動車の交通3社による共同事業。
名称は「てくてく歩いてもぐもぐ食べる」の意。
伊豆開催のJR東日本「駅からハイキング」を「伊豆半島 花&てくもぐウォーク」として、
様々な「おもてなし」や参加賞を準備して、ウォーキングをバックアップしています。
2010年度は全10回を予定。(今回が7回目らしい)

■城ヶ崎海岸と言えば

約3700年前の大室山の火山活動で流れ出した溶岩流により形成された海岸。
地形が断崖絶壁のため、ドラマのロケでたびたび使用されます。
また、風景がいいことから「城ヶ崎海岸の自然とふれあうみち」として、
「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選定されています。

■ウォーキングの記録

<スタート:富戸駅>

スタート地点で、コースマップと「参加記念証明書」をもらってスタート。
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▼参加記念証明書
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―― 海岸に向かって坂を下り、そのまま海岸沿いを歩きます ――

①<富戸港>

ボラ漁やイルカの追い込み漁で有名な漁港。城ヶ崎遊覧船の発着点でもあります。
アオリイカの産卵の見られる「ダイビングスポット」としても有名なそうで、
ウェットスーツを着たダイバーの人たちで賑わっていました。
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―― 城ヶ崎ピクニカルコースへ入ります ――

ここからが悪魔のハイキングコースの始まりです。(笑

<黒船防備砲台跡>

韮山で登場の「江川太郎左衛門英龍」さんが再び登場。
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【案内板】

黒船防備砲台跡
嘉永年間(1848~1854)黒船の来航により、鎖国の夢をやぶられた徳川幕府は日本の防備を図るため韮山代官江川太郎左ヱ門英竜に、江戸を囲む、伊豆、相模、下総、上総、安房の5ケ国の海辺防備と巡視を命じた。この防備にあたり、沼津藩の水野氏は海防上の要所である伊東の富戸、川奈に夕顔型、円柱型の大砲それぞれ4門を備えた。この後、大砲は下田に移し、今ではその跡をとどめるのみである。なお煙硝には伊豆の硫黄樟脳が用いられた。
眼下の南斜面の棚畑
  木に輝きて夏みかんの実は
        松下加六
伊東市観光課

②<門脇吊り橋>

旅行誌でも取り上げられる観光スポットです。
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【案内板】

門脇吊橋
 長さ・48m  高さ・23m
 定員・100人 小錦関26名分
・定員は守って下さい。
・ゆすらないで下さい。
・橋の上でふざけないで下さい。
・子供づれの方は注意して下さい
伊東市観光課

↑「小錦何人分」という表記が、時代を感じさせます。
▼国立公園城ヶ崎の標識
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▼わざと揺らす人が居たりする定番
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▼中央部から海を眺めてみる
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―― 吊り橋を渡ってすぐ ――

<門脇埼灯台>

昭和35年に建築、平成7年に現在の展望台付きに改築された灯台。
収容人員30名で、晴天時には伊豆七島や天城連山が見えるそう。
▼灯台の下から
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▼灯台内部より
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この辺りはイソギクの群生地です。イソギクについては、こんな物語が。
▼イソギク
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【説明板】

半四郎落し物語
むかし、ここ城ヶ崎にほど近い富戸村に、半四郎とおよしというたいそう仲のよい夫婦がおりました。
ある日、半四郎はひとり海へトジ刈りに出かけました。
カゴいっぱいのトジを背負い岩場で休んでから家に帰ろうとつかれた腰を伸ばした瞬間、背中のトジに引かれ、あっという間に海へ落ちてしまいました。
知らせを聞いたおよしはたいそう悲しみ、ここへ来ては立ちつくし涙を流す日が続きました。
以来ここ城ヶ崎一帯には毎年秋になると飛び散ったおよしの涙にも似たイソギクの花が可憐な姿を見せるようになりました。
そして、いつの頃か村人達はここを「半四郎落し」と呼ぶようになったと言うことです
“トジ”しっくい壁に使う海藻のこと。
“イソギク”キク科の多年草。海岸の崖などにはえ秋には黄色の花を咲かせる。

――城ヶ崎ピクニカルコースはここまで――
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③<伊豆海洋公園>

【所在地】静岡県伊東市富戸841-1
▼おもてなしの品
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伊豆海洋公園の”おもてなし会場”にて、
「ぐり茶」と伊東のB級グルメ「ちんちん揚げ」をいただきました。
おいしかったです。

みはらしガーデン

【入場料】500円
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④<蓮着寺>

【宗派】法華宗陣門流
【正式名】俎岩山蓮着寺
【所在地】静岡県伊東市富戸835
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【案内板】

蓮着寺
 鎌倉幕府によって現在の日蓮崎の沖にある俎岩に流され置き去りにされた日蓮上人にちなみ、後の伊東庄の代官今村若狭守がこの附近の土地70町歩を寄進し、そこに祖師堂を建立したのが蓮着寺のはじまりです。広大な寺の境内の美しい自然林の中には上人ゆかりの袈裟かけの松や石食いのモチの木などがあります。
 また、そのほかこの附近一帯には日蓮上人ゆかりの奥の院、俎岩、御経岩、祖師送りの浜など霊蹟が点在しております。

蓮着寺のヤマモモ
樹齢1000年。国指定文化財(天然記念物)
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袈裟かけの松
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石食いモチの木

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――城ヶ崎自然研究路に入ります――

道の険しいこと、険しいこと。
そして、岩石で足の裏が痛くなること。

<俎岩(まないたいわ)>

「立正安国論」を唱えて、鎌倉幕府より政治批判と見なされて、
伊豆に流罪となった日蓮が置き去りにされたと言う岩。
▼案内板
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▼中央が俎岩、右手が日蓮崎
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⑤<いがいが根>

岬には、ふたまた、もずがね、しんのり、ひら根、いがいが根、ばったり、はしがかりなど、
変な名前が付いていますが、これらは江戸時代から行われていたボラ漁の漁師たちが名付けた
名前だそう。ちなみに、ばったりは、旅人がばったり倒れたことからだとか。
▼いがいが根の標識
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▼勇気あるおじさん
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――ラストスパート!!――

山道で次々とウォーカーを追い抜きます。

⑥<橋立吊り橋>

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【案内板】

橋立吊橋
長さ60m・高さ18m・定員20人
・定員は守って下さい
・ゆすらないで下さい
・橋の上でふざけないで下さい
・子供づれの方は注意して下さい
伊東市観光課

↑門脇吊り橋の5分の1の強度です。

⑦<対島川>

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<ゴール:伊豆高原駅>

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■おまけ

<おまけ・今日のねこ>

いがいが根で発見。保護色で周囲の岩に溶け込んでいます。
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■コースマップ

本日のコースはこちら。山道で地図上道がないので、ざっくりと。

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