『新参者』

(原作:東野圭吾、出演:阿部寛、阿部寛、黒木メイサ、向井理、溝端淳平ほか、TCエンタテインメント、2011)

「嘘には3種類ある。1、自分を守る嘘。2、他人を欺く嘘。3、他人を庇う嘘。」

本作は、日本橋・小伝馬町で起きた殺人事件を巡る、容疑者たちの嘘とその背景を解き明かす人情ミステリーです。

<ストーリー>
日本橋署に異動したばかりの“新参者”刑事・加賀恭一郎(阿部寛)が、同じく日本橋・小伝馬町に転居したばかりの女性が殺された事件「三井峯子殺人事件」の捜査を行います。
事件前に交わされた通信記録を手掛かりに、近隣の関係者から証言を得るのですが、証言の中に次々と不可解な嘘が見つかり・・・。
彼らが嘘をつかなければいけなかった理由とは?
そして、捜査線上に浮かび上がった真の容疑者、女性が殺された理由とは???

本作の原作「新参者」は、東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ第8作目。
小説の帯にも本作のテーマについて『人情』と謳われているように、日本橋・人形町界隈に住む人々の人情が描かれています。

<キャスト>
主要キャストは、阿部寛、その相棒・溝端淳平、被害者の息子に向井理、その彼女に黒木メイサ。
全10話で、杏、香川照之、夏川結衣、倍賞美津子、原田芳雄など、各話限定で登場するキャストも豪華。

<感想>
最近、東野圭吾作品にはまりまして、映像化作品中心に色々見ているのですが、なかでも加賀恭一郎シリーズがイチオシ。
事件を追う中で、被害者の周囲の人たちの傷ついた心が救われていく過程が良いです。

正月には、加賀恭一郎シリーズ第2作目の「眠りの森」がスペシャルドラマで放映されるようですし、年末には、第7作目の「赤い指」のスペシャルドラマが再放送、第9作目の映画「麒麟の翼」も放送予定。
今一度、「新参者」要チェックです!