『真夏の方程式』

(原作:東野圭吾、監督:西谷弘、出演:福山雅治、吉高由里子、杏ほか、ポニーキャニオン、2013)

「問題には必ず答えがある。だけど、それをすぐに導き出せるとは限らない。
でも焦ることは無い。僕たち自身が成長していけば、きっとその答えに辿り着けるはずだ。
君がその答えを見つけるまで、僕も一緒に考える。」

手つかずの美しい海が残る波璃ヶ浦を舞台に「少年との交流」「家族愛」を描いた感動作。

<ストーリー>
海底鉱物資源開発の説明会のため、ガリレオこと湯川博士は真夏の「波璃ヶ浦」を訪れるが、宿泊先の民宿「緑岩荘」で元刑事の変死事件に遭遇。警視庁の依頼を受けて、湯川博士は事件の謎(解いてはいけない方程式)の解明に挑みます。
16年前に起きた「元ホステス殺人事件」。
民宿で出会った少年。
そして、民宿の家族が抱えている秘密。
それらを結びつけた先にある事件の真実とは。

<感想>
「波璃ヶ浦」の青い海で、湯川博士と少年が飛ばすペットボトルロケットの映像美が印象的。
ちなみに、「波璃ヶ浦」は実在しない地名で、ロケ地は西伊豆(西伊豆町・松崎町周辺)だそう。
この作品は、泣けるポイントがいくつかあるのですが、なかでも、家族愛が切なくて・・・一番泣けます。
「あの家族は全員が秘密を抱えている。」
愛するが故に相手を思って秘密を隠し続け、また愛するが故に相手もその秘密を知っていて知らない振りを貫く。

本作は、私が選ぶ今年No.1映画です。★★★★★