ゆいとりネット

岩手県下閉伊郡川井村に「ゆいとりネット」運用状況の調査へ。
「ゆいとりネット」システムとは、
元川井診療所長木村先生が開発された、保健・医療・福祉関係者間で要介護者の情報を連携するシステム。
F研内に「ゆいとり」インターネット版のサーバがある関係で、その存在は知っていたつもりでしたが、
現場でそれがいかに使われてるか見るのは、先生方も含め初めてでした。
今日は村内の社会福祉協議会、デイサービスセンター、特別養護老人ホームで、
「ゆいとり」およびケアマネジメント支援システムの利用形態を説明してもらいました。
現場を見てわかったことは、
①保健・医療・福祉の現場で扱うべき情報量が膨大であること
②膨大な情報量ゆえ、ケアマネージャの仕事は大変だということ (∴制度的に兼業でなければ割に合わない)。
③医療と福祉が表裏一体なため、川井村の現場で「ゆいとりネット」が非常によく活用されていること
「ゆいとり」が使えるものとなった要因として、
現場を熟知し、ニーズを発せられ、自らシステムを使う意志を持った人が居たこと。
そして、それを推し進められるだけの人が行政に居たことなどキーマンの存在がありました。
情報化は詰まるところ、「人」です。
逆に言うと、SEがどんなに足掻こうと情報化は進まないし、
現場および行政に情報化に取り組める人材が居ることが重要なんだなと。
これが今日の一番の感想です。
同じ介護福祉でも都市部と川井村のような過疎地では置かれる状況が違うけど、
「ゆいとりネット」をインターネット化したら、きっと役立つ現場は多いと思いますよ。