『キャッシュカードがあぶない』

を読んだ。
(柳田邦男 著, 文芸春秋, 2004)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163667202/qid%3D1105290421/250-0341533-1049874
これは怖い・・・という感想。


ある日、銀行の残高照会をしたら、なぜか残高0に。
明細を見れば、老後のために貯めた3000万円もの預金が、毎日20万円ずつATMから
引き出され・・・。キャッシュカードは手元にあるのに、なぜ!?
磁気キャッシュカードからのスキミングで偽造されたカードを使用され、
ATMから金を引き出されるという、このような被害が平成16年4~9月の半年間で、
122件、額にして4億6100万円。(実際はそれ以上だと思う)
ちなみに被害にあったら最後、「お客様の過失ですから。」とばかり、
(そんな簡単に破られるシステムを導入した)銀行側の責任は一切問われず、
そのまま被害者は泣き寝入り・・・それが日本の仕組みらしい。
そういえば、これがらみで、
偽造カード「被害負担ルール」を 金融庁、金融機関に要請へ(産経1/8)
というニュース。
欧米では、ごく当たり前に実施されている、被害補償制度を日本で導入するにあたり、
新たな負担が増えることになる金融機関は反発しているそうで。
スキミング防止策として、キャッシュカードを磁気カードからICカードにする方法があるというけど、
(しかも、みずほではICカード化して、SUICAとして使えて、「わぁ~便利」じゃなくて、)
本当に問題なのは、金融機関の都合よく、預金者がないがしろにされてる実情。