『Swimming Pool』

を見た。
(フランソワ・オゾン 監督、シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ、チャールズ・ダンス、ほか、ギャガ・コミュニケーションズ、仏・英、2004)
http://www.gaga.ne.jp/swimmingpool/
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舞台は、南仏にある出版社社長の別荘にあるスイミングプール。
イギリスの女性人気ミステリー作家サラ(シャーロット・ランプリング)が、
気分転換を兼ねて、新作を作るために社長の別荘を訪れると、
そこに現れたのは、社長の娘のジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)。
歳も性格も、まったく相反する2人が次第に互いに興味を持っていくなか起こる殺人事件・・・。
テーマとしては、「老い」と「若さ」など。あらゆる情景描写や、
2人の女性の対比によって独特の世界が描かれている。
特に、「若さ」の象徴として描かれる、リュディヴィーヌ・サニエの裸がきれいなこと。(てか、それがすべてじゃない?)
ストーリーに関しては、???と言う部分が多。
「フランス映画に論理性を求めちゃいけない」と言われるけど、実際のところ、
他のblogのレビューを見てもラストに関しても解釈は様々。
たとえば、ジュリーとジュリアの2人の存在、同じシーンの異なる展開によるリピート等。
それは、何か眠っているときに見る夢の展開に似ている気がした。
ラストのたった数分で起こる殺人事件も、映画全体においては、
その展開を含めて「付けたし」の観もあるし、サラがミステリー作家だということを鑑みるに・・・。
となるといっそう、ストーリーに関していろいろ言うのはあほらしくなってきて、
「向こうの女優さんって体当たりだよね。日本じゃありえないよねー」
そういう一歩引いた見方が、この作品に対する、ある意味、正しい解釈かも。