『大停電の夜に』(Until the lights come back)

(監督:源孝志、出演:豊川悦司、田口トモロヲ、原田知世、吉川晃司、寺島しのぶ、宇津井健、田畑智子、香椎由宇、角川エンタテインメント、2005)
タイムリーに停電つながりで・・・。(笑)
平日の通勤ラッシュ時の混乱をを引き起こす大迷惑な大停電も、
イヴの夜に起こるとどこか神秘的なものになる。そんな映画。
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クリスマスイヴの夜。東京の夜に「God」(神様)が起こした大規模停電。
冷め切った夫婦。不倫関係。出生の秘密。孫とのクリスマスパーティを楽しみにする老夫婦。
人工衛星を見る少年。自殺を考える少女。遠距離恋愛。待ち続ける男。ガラス窓の向こうの片想い。
服役を終えた男。別れた女。
様々な人々のドラマが、都市の停電の暗闇の中で結びついていく。
別れた彼女を待ち続けるジャズバーの主人(豊川悦司)のエピソードが印象的。
10年前「一緒について来いよ」といえなかった男。
毎日、手入れし続けてるベース。送り返されたレコードとNY行きチケット。
「今夜店に来ないか?渡したいものがある。夜が明けるまでは店開けてるから。待ってるよ。」
「でも、いくら待っても来ないよな」
「来ると思います私。だから、店を開けとかなきゃ」
キャンドルが並ぶカウンターをバックに、田畑智子に、豊川悦司が過去の恋の話をする。
酔って傷心にズバズバ切れ込んでくる田畑智子に対して、
豊川悦司が大人に振舞っているのが何ともよく。
停電の映画だけに、全体に画面が暗めですが、
停電の闇の中で都会のビルの灯りが消えていく様子や、暗闇の中のキャンドルの灯りが綺麗だし、
随所に散りばめられた笑いが画面の暗さとは別に明るい雰囲気を醸し出しています。
(ブレンディ飲んでる原田知世とかね・・・。)
参照: http://www.daiteiden-themovie.com/


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