『夜のピクニック』

(原作:恩田陸、監督:長澤雅彦、出演:多部未華子, 石田卓也)
高校最後の一大イベント・歩行祭の話。(モデルは恩田陸の母校・水戸一高の歩く会)
夜のピクニック
物語はまさに、歩行祭にはじまり歩行祭に終わります。
始まりは歩行祭の朝の登校シーン、NYにいる親友から届いた絵葉書。
「たぶん私も一緒に歩いてるよ。去年おまじないをかけといた」


貴子はそんな親友にも言えない秘密を抱えている。
80km歩き切るまでに、高校入学以来ずっと話しができなかった、同じクラスの西脇融と話がしたい。
この一人だけの密かな”賭け”は成功するのか?
物語はちょっと重くて、でも、素敵な妄想もあって、友情が素敵だったり、
いけてるキャラが登場したり、笑えます。
歩行祭の写真に見切れる少年のおばけ。
昼はゾンビだが、夜になると別人のように生き生きしだすロック男子。
イケメン男子を惑わす小悪魔女子。
せっせと下働きする地味な実行委員の男子とそれを見守る活発女子。
それぞれに、それぞれの物語があって、
そんな彼らが高校3年間、卒業前最後の一大行事「歩行祭」に臨む姿に、青春を感じます。
(ちなみに、彼らひとりひとりの設定は、番外編「ピクニックの準備」に収録。)
余談ですが、わが母校にも早朝から40kmちょっと歩く「強歩大会」がありました。
スタートの押し合いへし合い感とか、ノボリとかすごく懐かしく。
ただ、男子校だったのでこの映画みたいな感じは皆無でしたが。
キャストは、加藤ローサに、郭智博、西原亜希、貫地谷しほり・・・
高校生役で様々な映画・ドラマに出てる若手俳優がまさに揃い踏み。
主役の多部さんの目力が素敵で、軽くファンになりました。
ちなみに。
CM「エキナカ第3弾『駅で会いましょう』篇」・・・たとえば、大船駅。

この映画と設定がやや被る感じ。
今、「片想いする女子」を演じさせたら、やっぱり多部さんです。