『去年ルノアールで』

(監督:大根仁、原作:せきしろ、出演:星野源、西村雅彦、山里亮太、日村勇紀、ANI、浜野謙太、2007)
「昼下がりの午後3時、私は今日もここへとやってきた~」ではじまる、
喫茶室ルノアールが舞台の、全編ほぼ妄想ショートドラマ。
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本作はテレビ東京で深夜に放映された、放送作家・せきしろ氏のコラムが原作の、10分弱のショート・コメディ。
DVD「去年ルノアールで~深煎りブレンド」と「去年ルノアールで~ガラナ」にはTV放映分12作とDVD特典4作を収録しています。(TV放映時と、微妙にサブタイトルが変わっているのは大人の事情!?)
<あらすじ&ポイント>
ストーリーは、ヒマな文筆家が、毎日足繁く通う喫茶室ルノアールで起こる様々な出来事に、妄想を広げるというもの。
他のカフェと一線を画し昭和レトロの雰囲気で、老若男女幅広い年齢層に愛される「銀座・ルノアール」。
ここでなら、こんな妄想も、何でもありな気がする、そんな作品。
随所に織り込まれるトリビア的小ネタの数々が笑えます。(さすがラジオ出身)
そして、俳優・芸人ほか、懐かしのケント・フリック氏やミスター・サスケの山田勝己氏など、多分野にわたる出演陣に注目です。
<おすすめ>
お気に入りは、MENU.04。
本上まなみ演じる母親が、幼い子供に本を読み聞かせる話。
本のセレクトが、なぜに北方謙三!?なぜにダディ!?なぜにエミネム!?
「『ディスる』ってなあに?」と訊く子供。(笑
そんな親子に出会えるのも、ルノアールならでは?と思える妙な納得感。
作品全体に、ルノアールに対する若干の悪意も感じたりしますが、だからこそ逆に、この作品のために撮影協力してくれた銀座ルノアールの懐の深さたるや・・・。
ひょっとしたら、そこが本作一番のポイントです。
<サブタイトル一覧>
・本編:12本
MENU.01:「ネバーランドにもルノアールつくろっと!」~M.ジャクソン
MENU.02:「表のルノアールの看板の電球、切れてるよ!」 ~エジソン
MENU.03:「みそら…じゃない、ルノアールだった!」 ~生方アナウンサー
MENU.04:「パンが無ければルノアールでモーニングを食べればいいじゃない」 ~マリー・アントワネット
MENU.05:「聞こえてるよ、10人ともルノアールに行きたいんだろ」~聖徳太子
MENU.06:「加藤!松浦!ルノアールから出て来い!」~坂本金八
MENU.07:智恵子、空はともかく東京にはルノアールがあるよ~高村光太郎
MENU.08:「吐き気がするほどルノアリストだぜ!」 ~遠藤ミチロウ
MENU.09:「ルノアールでまだ食ってる途中でしょうが!」 ~黒板五郎
MENU.10:「板垣死すともルノアールは死せず」 ~板垣退助
MENU.11:「♪ゴ~マリサン、ルノアール」~ブラピ
MENU.12:「僕はいたい。僕はルノアールにいたい。僕はルノアールにいてもいいんだ!」~碇シンジ
・特典:4本
裏MENU.1「インド大陸と間違えてルノアールに来ちゃった!」~コロンブス
裏MENU.2「カフェは喝!ルノアールあっぱれ!」~大沢親分
裏MENU.3「たわむれに 母を背負いてそのあまり 軽きに泣きて ルノアールいけず」~石川啄木
裏MENU.4「晩餐したいからルノアールの会議室貸してください」~キリスト