【箱根の旅】箱根湯本

今、箱根がアツイ!です。
景気の落ち込みから、レジャーの「安・近・短」志向が進む中、都心から小田急線1本で行ける観光スポットとして、箱根が脚光を浴びています。
▼【箱根湯本駅】運賃:(小田原駅から)片道300円(小田急小田原線)
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・駅前通り商店街
・画廊喫茶ユトリロ
・函嶺洞門・旭橋
・平賀敬美術館
・帰雲洞
・玉簾の滝
・正眼寺
・早雲寺
・箱根町立郷土資料館
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箱根といえば、そこだけで旅のガイドブックが1冊できるくらい見所満載な観光地。
どうせ1日で行きたいところをまわり切れないなら、1駅ずつ楽しみたいということで、第1回は箱根の玄関口「箱根湯本」限定で、散策してみました。
 
 
<箱根町総合観光案内所>
正面はタクシー・バス乗り場、2階はこんなところにも「喫茶室ルノアール」です。
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<駅前通り商店街>
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饅頭屋、蒲鉾屋、煎餅屋、その他飲食店、お土産もの店が軒を連ねます。
若者に人気の杉養蜂園のはちみつソフトは300円。
 
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<画廊喫茶ユトリロ>
【店のおすすめメニュー】 カレーライス1000円、水出しコーヒー850円
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カレーの匂いに誘われて入った喫茶店。店の雰囲気がなんとも良いです。インテリア、流れる音楽、壁にかかるモーリス・ユトリロと平賀敬の絵画。
平賀敬の絵は、独特の画風なのだけど、惹きつけられる何かがあります。地図を見たら、近くに美術館があるとのことなので、行ってみようと。
 
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<函嶺洞門>
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正月の風物詩である箱根駅伝の名所・函嶺洞門。
1931年(昭和6年)竣工の鉄筋コンクリートシェルターで2005年に土木遺産に認定されています。
 
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<旭橋>
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1893年(明治26年)竣工のコンクリートアーチ橋。こちらも土木遺産。
道路の下り車線限定で使用されています。
 
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<平賀敬美術館>
【入館料】500円
【URL】http://www.hiraga-key-museum.com
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箱根湯本の駅前通りから一歩路地を入って進むと、そこに現れる閑静な邸宅。
明治後期に旅館の別荘として建造、井上馨、犬養毅、近衛文麿が逗留したことでも知られ、画家の平賀敬氏が晩年を過ごした邸宅が、平賀敬美術館です。
【平賀敬先生のプロフィール】
画家・平賀敬氏は、1936年東京に生まれ、幼少期を盛岡で過ごし、立教大学の学生時代に独学で絵画を学び、1964年「窓」(MoMA所蔵)で国際青年美術家展大賞を受賞、渡仏して絵を学びました。平賀敬先生の代名詞と呼べるのが、渡仏以降に描かれた、鮮やかな色使いで描かれるギャングと娼婦の絵。帰国後は、大磯、箱根湯本を拠点に作品を残しました・・・。
以上は、すべてあとで知ったことですが・・・。
美術館には平賀敬先生のご家族の方がお住まいになっており、ご家族の方が来館者である私を客間に案内し、お茶とお菓子を出して丁寧に絵の説明をして下さいました。
庭に響く蝉の声、蚊取り線香の煙、涼しげな風が入ってくる客間で、平賀敬先生が生前出演したTV番組を見ながら、平賀敬先生自らが絵に込めた思いを説明している姿を見て、人柄の良さを感じ。また、その人柄を慕って、当時近所の方がよく集った邸宅を、生前同様にご家族の方が美術館として開放しているということも感慨深く。
あまりに何も知らずに、絵に引き寄せられるまま美術館を訪れましたが、たいへん良い時間を過ごさせていただきました。
【参考】 http://golog.nifty.com/cs/catalog/golog_article/catalog_001360_1.htm
 
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<帰雲洞>
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須雲川沿いに伸びる滝通りは、「滝通り温泉街」として、旅館・ホテルが軒を連ねます。
中央の帰雲洞には滝通り案内図が設置されています。
この先、道が狭くなるので、人力車の海風屋さんはここが折り返し地点。
 
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<玉簾の滝>
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玉簾(たまだれ)の滝。著名人もこの滝を見て歌句を残しています。
「山荘へ玉簾の瀧流れ入り 客房の灯をもてあそぶかな 与謝野晶子」
「瀧は玉だれ天女しらぶる琴を聞く 荻原井泉水」
旅館・天成園敷地内にあるだけあって、滝の前に椅子も用意され、鯉も泳いでおり、夏に涼むにはもってこいの場所です。
こちらには、玉簾の滝と飛烟の滝の2つの滝がありますが、旅館が大規模工事中のため、残念ながら、2011年1月まで飛烟の滝は見られません。
 
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<正眼寺・曽我堂>
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<正眼寺・曽我五郎鏃突石>
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<早雲寺>
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北条五代が眠る墓のある寺院。また、連歌師・飯尾宗祇の句碑があります。
「世に帰るは更にしぐれのやどり可奈 宗祇」
 
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<箱根町立郷土資料館>
【入館料】200円
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常設展示では、「道」をテーマに、箱根を構成する要素として、箱根八里、湯治の道、生活の道を紹介。各コーナーに設置されたリーフレットを集めながら学習することで、箱根を知ることができる仕組みとなっています。(例えば、箱根七湯廻りと言えば、湯本、塔之澤、堂ヶ島、宮ノ下、底倉、木賀、芦之湯の名所・旧跡を巡る観光ルートを指すなど。)
箱根を旅する上で、”箱根の蘊蓄”を仕入れるのに良い展示内容で、意外とおすすめ。
 
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地図でおさらい。

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#帰り道には、箱根湯本駅改札内の「箱根プリン」がおすすめです。
  http://www.hakonenavi.jp/hakone_info/gourmet.html