『伊集院光のでぃーぶいでぃー ~箱庭カウンセリングの巻』

(出演:伊集院光、ユリサ、オテンキ、たんぽぽ、2009)

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BSのバラエティー番組「伊集院光のしんばんぐみ」のDVD。
番組放映後しばらく再放送となり、DVDを発売してその売上げを元手にまた番組を撮る、いわゆる”自転車操業番組”。本編はその番組の一企画「ジオラマでパラダイスを作ろう」を収録。


クイズ番組でインテリ芸人として活躍するおデブ。というパブリックイメージを「白伊集院」とするならば、ラジオ番組で下ネタ&ブラック・ユーモアを追及する姿はまさしく「黒伊集院」。このDVDには、そんな2面性を持つ伊集院光の暗黒面(ダークサイド)がバリバリ出ています。
表向き「ジオラマでパラダイスを作ろう」と後輩芸人らを騙して集め、箱庭に色々な人形を置いて、自分の好きな世界を作らせるが、実態は、『箱庭療法』という心理カウンセリング。
箱庭を4分割すると、それぞれの位置に、以下の4つの意味が。
 「根源的・母性的」 「道徳的・父性的」 「本能・無意識」 「未来展望」
心理カウンセラーの先生が、箱庭に配置された人形の意味などを尋ねることにより、作った人間の深層心理を明らかにし、幼少期のトラウマまでも引き出されるそうで。
この企画は、そのトラウマ話を皆で笑い飛ばすという、血も涙もない、バラエティ番組でもない。(じゃあ何だ?)
モデルのユリサの場合、ある意味「健全な」悩みが明らかになるのに対して、女性お笑い芸人・たんぽぽの場合、2人が作る箱庭の世界に何か「影」があり、そこから導かれる幼少期の話は暗過ぎて、逆に笑えるという。(手フェチの話など、もっとTV向きじゃない話は特典映像に収録)
一般受けするか分からない、コアな(ラヂオ的)笑いの世界に「★★★★」。