ライブの盛り上がりで評価の高い、ゴスペラーズのライブツアーは、
芝居仕立てのア・カペラ・ツアーと、曲メインのバンド・ツアーの2種類がある。

ア・カペラ・ツアーの様子はDVD「ゴスペラーズ坂ツアー2003 アカペラ港」に収録、
バンド・ツアーの様子はDVD「さかあがり」に若干収録されているが、触り程度のため、
本作は"LIVEこそが面白い"ゴスペラーズのバンド・ツアーの様子をフルに収めた、
待望の初のバンド LIVE DVDといえる。
デビュー曲「Promise」から「ミモザ」まで、10年間の集大成といえる構成で送るたっぷり197分の2枚組。

これまで、ゴスペラーズのライブには2年おきに3度ほど行っているが、
唄に、トークに、盛り上げ方に、ライブでしかわからないゴスペラーズのライブを見事再現しており、
まさに、ゴスペラーズのライブの醍醐味をぎっしり詰め込んだ、満足度の高いDVDだと思う。

なかでも印象に残ったのは、ミラクルズによる'70年代のディスコサウンドにして、
ライブの定番曲「LOVE MACHINE」。
酒井さんがLOVE MACHINEに扮し、客に向かって窒素ガスの煙を吹きつけながら、
ステージを縦横無尽に駆け巡る定番コーナーであるが、(※その風景はワハハ本舗の梅垣を彷彿！？)

今回は、酒井LOVE MACHINEがＧＯＬＤメッキ仕様に窒素フル充填で強力パワーアップ。
ライブＤＶＤなのに、特撮ヒーローものばりの編集が加わっており、よくも悪くも、そこだけが異質で笑える。
そういう曲もあるが、もちろん、聴かせる曲はしっかり聴かせてくれる・・・。
それがゴスペラーズのライブ。

ゴスのライブに行ったことのある人は、これを見て、ライブの雰囲気を思い出すもよし。
このDVDさえ見れば、これまでゴスのライブに行ったことのない人も予習十分だと思うので、
この雰囲気が気に入ったなら、是非ライブに足を運ぶことをおすすめします。